日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
子宮留膿腫穿孔による急性汎発性腹膜炎手術後に子宮頸癌が判明した1例
真田 祥太朗田上 鑛一郎
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2024 年 44 巻 4 号 p. 625-629

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抄録

症例は69歳,女性。2日前から腹痛を自覚し徐々に増悪傾向となり救急搬送された。腹部CT検査で腹水と腹腔内遊離ガスを認め,消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎の診断で当科紹介となり同日緊急手術を施行した。開腹すると腹腔内に膿汁を多量に認めたが消化管には穿孔を認めなかった。子宮底部に約20mmの穿孔を認め,子宮留膿腫の穿孔と診断し子宮摘出術を施行した。術後不正性器出血の訴えがあり,退院後婦人科での診察で子宮頸癌の診断であった。子宮留膿腫穿孔は比較的まれであるが,急性汎発性腹膜炎の原因として考慮すべき疾患の1つである。また子宮留膿腫の原因の1つとして子宮頸癌などの婦人科悪性腫瘍が原因となる可能性があり,婦人科疾患の有無検索は必須である。

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