日本腹部救急医学会雑誌
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特集:働き方改革─腹部救急診療現場での課題と対応─
医師の働き方改革が地域医療(腹部外科)に及ぼす影響(地方中核病院の立場より)
上野 達也
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2024 年 44 巻 6 号 p. 783-786

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抄録

2024年4月より医師に対する時間外・休日労働の上限規制が適用された。これまで「24時間365日働ける外科医=よい外科医」という不文律があり重宝されてきたが,改革が必要である。当院は,宮城県南部の地方中核病院(310床)で,1市3町(人口は約10万人)が経営母体となり2002年に開院した。医療情勢の変化により現在では宮城県の仙南医療圏(対象人口は17万人)の唯一の急性期病院である。常勤医師数も,開院時は22名であったが,現在では108名となった。外科医も4名から8名(外科専攻医を含めると10名)となっている。2023年の外科手術件数793件,外科緊急手術は222件,となっている。医師の働き方改革に対応するには,医師の集約化(病院の集約化),病院の機能分担,診療体制の効率化(手術,検査の待ち時間の短縮),などが解決策として考えられる。これには病院単体での取り組みでは不十分で,大半の地方の中核病院は公立病院であることから,自治体の協力が不可欠である。

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