抄録
教員養成系大学生41人が,メディア・リテラシー学習において,自分史のデジタル・ストーリーテリング(DST)動画を生成AI利用と非利用で制作した。これらの動画を10項目のウェルビーイング尺度で比較した。生成AI利用動画は非利用動画よりもウェルビーイング項目では平均値で高い値を示してはいなかったものの,ネガティブな値を示した項目はなく,非利用動画よりも高い値を示した学生も存在した。これらのウェルビーイング値にベイズファクタ分析を行った結果,向上心はAI利用と非利用と同じであり,AI利用動画では,向上心が満足よりも高い値であった。さらに外見が内面よりも高い値を示した。本学習では,自分史のDST動画を制作したことそのものが振返りの効果があることを示した。