多くの小中学生は,GIGAスクール構想及びスマートフォンの所有低年齢化等により,タブレットやスマートフォンなどの情報機器を利用している。また,情報機器を利用し,生成AIの利用も増えている。そうした中,文部科学省は「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を2025年12月に公表した。生成AIの利用には親の同意が必要であること,また今後家庭での学習に生成AIを利用することが広がるかもしれないことから,親は子が生成AIを学習に利用することについて,関わることも増える可能性がある。本稿では,子が生成AIを学習で利用することに対し,親はどのような考えを持っているか,親の生成AIの理解と合わせて分析した。その結果,親が生成AIを理解していない場合,子が生成AIを利用することへ「わからない」と答える傾向が,また生成AIを理解している親の中で,学習への効果を期待する親は「賛成」,効果を期待できない親は「反対」の傾向であることが明らかになった。
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