選挙研究
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「院外青年」運動及び同運動出身代議士と選挙
鈴木正吾と西岡竹次郎を事例として
伊東 久智
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2016 年 32 巻 1 号 p. 5-18

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抄録

日露戦後から第一次大戦期にかけての帝国議会周辺では,若者による活発な政治運動が展開された(本稿では,それを「院外青年」運動と呼んだ)。本稿は,この「院外青年」運動及び同運動出身代議士と選挙とのかかわりについて,鈴木正吾と西岡竹次郎を事例として,長期的な観点から検討した。また,そこに,普選・中選挙区制度下における 「小英雄」型代議士の選挙運動・選挙地盤という観点も加味した。それによって,①「院外青年」運動の諸画期と総選挙とが密接な連動関係にあったこと,②「院外青年」時代の志向と,代議士時代の立場とを比較したとき,鈴木と西岡とは対照的な関係にあったこと,③しかし,両者はともに,卓越した演説技術や斬新な選挙戦術を駆使する「小英雄」型代議士の典型であり,また,議会政治認識についても一致・一貫していたことなどが明らかとなった。

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