選挙研究
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2017年総選挙の分析
森 裕城益田 高成
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2020 年 36 巻 2 号 p. 92-107

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抄録
本論文は2017年10月に実施された衆議院議員総選挙の得票分析の結果をまとめたものである。投票率,無効票率,候補者数,当選者数,絶対得票率,惜敗率といった基礎的な指標を体系的に整理し,過去の選挙に共通する安定的な得票形態と2017年総選挙に特有の得票形態がどのように混在しているか,政党間・政党内で発生している重層的な競合がどのようなものであったかを明らかにした。なお,この選挙では,解散から投票に至るまでの過程が選挙結果に大きな影響を与えたと考えられるので,各政党のリーダーたちがどのような思考に基づいて選挙戦を展開したかについても,データの解釈に必要な範囲で叙述した。近時,小選挙区比例代表並立制におけるひとつの選挙戦術として,中小規模の政党による選挙区の「すみ分け」が評価されつつあるが,その政治的文脈についても検討を加えた。
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© 2020 日本選挙学会
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