日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
解説
将来の再処理に適した技術の選定と開発方針
FBR移行期サイクルに適した再処理プロセス技術の調査と開発方針の検討
塚田 毅志井上 正
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2009 年 51 巻 1 号 p. 20-25

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抄録

 原子燃料の再処理技術としてこれまでにさまざまな方法が開発されてきが,実用化まで到達した技術は,今のところ軽水炉燃料を対象とするPUREX法のみである。一方,次世代技術として,2050年からの商業炉導入が謳われている高速炉の燃料を対象とした再処理技術の検討が開始されている。しかし,高速炉が導入された後も最低でも数十年間は軽水炉との併用期間が続き,次世代再処理技術では,軽水炉燃料ならびに高速炉燃料と種類の異なった燃料を処理しなければならない。このような移行期に適した技術の検討や選定を行うために,開発段階にあるものからすでに商業規模で採用されている技術まで幅広く再処理技術を調査した。これらの情報をもとに,分離工程に関する技術選定を試みるとともに,今後の技術開発方針を提案した1)

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© 2009 一般社団法人 日本原子力学会
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