2010 年 52 巻 8 号 p. 478-482
原子力発電環境整備機構(Nuclear Waste Management Organization of Japan,略称 NUMO)は,2000年10月の設立以降,事業の安全な実施に向けた技術の整備に努めてきた。2010年は,原環機構の設立後10年という節目の年であるため,原環機構が安全な地層処分を実現するために基本としてきた方針や,必要な技術の整備状況について技術報告書として取りまとめ,「2010年技術レポート」(仮称)として広く公表することとした。「安全確保構想2009」は,「2010年技術レポート」の核である「安全な地層処分を,事業としていかに実現するか」という安全確保に向けた取組み方針を,先行的に取りまとめたものである。本稿では,「安全確保構想2009」の内容を,報告書の構成に従って紹介する。