日本原子力学会誌ATOMOΣ
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解説シリーズ
核燃料サイクル-フロントエンド
第1回 ウラン資源の特異な市場構造と需給動向
小林 孝男
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2014 年 56 巻 2 号 p. 75-80

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抄録

 地球上にウラン資源は十分存在し,エネルギー資源として長期間持続可能である。しかしながら,ウラン資源は常に安定供給が可能かというと必ずしもそうではない。その理由は,銅などの金属資源と違ってウランの市場構造がいまだ成熟していないからである。ものの市場は通常,需要量と生産物の供給のバランスで成り立っているが,ウラン市場は,ウランという元素の持つ宿命から過去の遺産である2次供給源が市場に出回り,いまだに成熟した市場になり得ていない。この不安定のため,ウラン生産者は需要に合わせた生産をタイムリーに行うことが難しいのである。ウラン市場の変遷を振り返り,ウラン資源の特異性を精査することにより将来の見通しを概観する。

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