日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
特集
機器・構造物の経年劣化事象への対応
経年劣化影響評価
新井 拓
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2019 年 61 巻 2 号 p. 100-102

詳細
抄録

 軽水炉の金属製の機器や構造物は運転中に繰返し荷重負荷,中性子照射,300℃前後の冷却水や蒸気などの環境に曝される。このような環境に曝された場合,疲労,中性子照射脆化,応力腐食割れ,熱時効,腐食などの経年劣化を生じる可能性がある。これらの経年劣化事象が進行すると機器・構造物の健全性が損なわれる可能性があることから,軽水炉を安全に運転するためには,経年劣化事象を適切に管理することが必要である。本稿では軽水炉における金属製の機器・構造物の経年劣化事象への対応についてまとめた。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top