日本原子力学会誌ATOMOΣ
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解説シリーズ
最先端の研究開発 量子科学技術研究開発機構
第6回 核融合エネルギーの実用化に向けた研究開発の進展(その2)
松本 太郎東島 智
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2019 年 61 巻 9 号 p. 675-679

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抄録

 量子科学技術研究開発機構における核融合エネルギーの実用化に向けた研究開発の進展として,第5回の原型炉研究開発戦略およびITER計画に続き,第6回と第7回では日欧両極により日本国内で実施されている幅広いアプローチ活動について解説する。幅広いアプローチ活動は,発電実証を行う原型炉の実現とITER計画の支援を目的とした国際研究協力プロジェクトであり,サテライト・トカマク計画,IFMIF/EVEDA,およびIFERCの3つの事業から構成されている。この中で第6回は幅広いアプローチ活動の概要と,サテライト・トカマク計画として,2020年初プラズマ達成を目指して今まさに建設の最終段階を迎えているJT-60SA装置について紹介する。

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