日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
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特集
がんリスク評価にパラダイムシフトをもたらす幹細胞生物学
Ⅲ.細胞競合の基本原理と今後の課題
石田 健二, 岩井 敏, 原口 和之, 賞雅 朝子, 當麻 秀樹
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2021 年 63 巻 2 号 p. 174-176

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抄録

 放射線健康リスク評価の基本プロセスについては,これまで主に分子レベルの品質管理と位置付けられる「DNA損傷の修復機構」,および細胞レベルの品質管理といえる「アポトーシス(自爆死)による潜在的ながん細胞の除去機構」に焦点があてられてきた。しかし,ICRP Publication 131(以降「Publ.131」と記載)では,別稿(連載Ⅱ)で既述の,組織レベルの品質管理といえる「幹細胞競合」に焦点をあてることによって,①放射線リスクの蓄積性,②放射線発がんに対する線量率効果,および③放射線感受性の年齢依存性,が起きる理由を論理的に説明できる可能性を示唆した。

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