2021 年 63 巻 3 号 p. 278-282
NEA原子力科学委員会およびデータバンクは,炉物理・核データ分野における国際的にも重要な情報交換の場としての役割を果たしてきた。現在原子力科学委員会では,炉物理・核データ以外にも燃料・材料などの活動を積極的に立ち上げつつあり,データバンクでは配布コードのライセンスの変更も含めた利用者のニーズに対する対応や,他委員会との共同活動の強化などを推進している。本稿ではこれらの現状を俯瞰するとともに,わが国関係者の活動にも触れることで,わが国関係者とNEAのさらなる関係の深化に向けた情報を提供する。