日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
解説
ふげんの廃止措置の状況と今後(1)
水井 宏之
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2023 年 65 巻 9 号 p. 540-543

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抄録

 新型転換炉原型炉ふげんは1979年3月の初臨界以降,約25年間の原子炉運転を経て,2003年3月29日に運転を終了した。その後,廃止措置段階の安全規制に基づき,廃止措置終了までの全期間における解体撤去の安全性等を一括して廃止措置計画に取り纏め,2008年2月に認可を取得した。認可を受けた以降,2018年3月に廃止措置工程の第1段階であった「重水系・ヘリウム系等の汚染の除去期間」を終了し,現在は第2段階となる「原子炉周辺設備解体撤去期間」において,原子炉周辺設備等の解体撤去等を進めている。ここでは,新型転換炉原型炉ふげんをめぐる状況を2回にわたって紹介し,今回はその実施状況と今後の進め方について紹介し,次回はこれまでに得られた主な知見や経験を紹介する。

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