日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
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Print ISSN : 2186-9545
特集2
内分泌外科領域で泌尿器科医が用いるアプローチとサージカルデバイス
石戸谷 滋人青木 大志櫻田 祐菅野 裕樹坂本 忍千坂 和枝小池 喜代子
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2013 年 30 巻 3 号 p. 207-211

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抄録

泌尿器科医は内分泌外科領域の手術において,腹膜外アプローチを頻用してきた。副腎領域では,後腹膜をバルーンで拡張して操作腔を作成,後腹膜鏡下副腎摘出術を盛んに施行している。種々のエネルギー源(電気メス,超音波凝固切開装置,シーリングデバイス)を用いての低侵襲かつ安全な手技である。また,一部の施設ではさらに整容性に優れた“単孔式副腎手術”も行われている。前立腺手術では,レチウス腔を展開しての前立腺全摘術を施行している。出血し易いサントリニ静脈叢の処理にはバンチング操作で対応,勃起神経の温存操作では,ファインな手術器械を吟味して慎重な操作で臨んでいる。最近では手術支援ロボット「ダヴィンチ」(daVinci)を用いた“ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術”が急速に広まっている。

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