泌尿器科は尿路結石や血液浄化療法を介して,副甲状腺疾患とのかかわりは深い。医中誌で,副甲状腺×泌尿器科で検索すると,2009~2019年に226編がhitし,原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)関連37編,二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)関連149編,腎移植関連22編,副甲状腺癌3編などであった。尿路結石はCa結石が90%以上であり,PHPTはその5%で稀ではなく,血清Ca,P値に関心を持つことが重要である。泌尿器科ではPHPTに比してSHPTの経験数が多い。Ca受容体作動薬によりPTxは減少しているが,PTxの効果は劇的で,医療経済的にも優位性は明らかである。Ca受容体作動薬により隠れていたHPTが腎移植後に明らかとなり,移植腎尿路結石や高Ca血症の治療に苦慮することも多い。今後もPTxの効果を発信していきたい。