2022 年 39 巻 2 号 p. 69
第54回日本内分泌外科学会学術大会を2021年10月28日,29日両日において完全WEB方式で開催させていただきました。当初は春の総会同様,現地開催を予定し準備を進めてまいりましたが,最終決定を行わなければならない8月にはCOVID-19に勢いが衰えておらず断腸の思いで全員が等しく参加いただける完全WEB方式,しかも応募者全員に発表をお願いする形式とさせていただきました。WEBの特徴の1つである,学会終了後もオンデマンドで学習できるように,専門制度の主要なクレジットである教育セミナーは1カ月後までHP上で閲覧できるようにいたしました。種々の学会でのWEB開催も2年目になり,WEBの参加にも学会員の皆様も慣れていただいていたようで,学会参加者は448名,教育セミナー1,2の聴講者はそれぞれ232名,226名と多くの先生方にご参加いただき,紙面をお借りして深謝いたします。
学術大会のテーマは「内分泌外科における最新の知見の研鑽と経験の伝承」とさせていただきこのテーマに関連できるように特別講演などを以下に組ませていただきました。シンポジウムは「甲状腺未分化癌治療における分子標的治療での進歩と今後の工夫および展望」,「副甲状腺機能亢進症診療ガイドラインが推奨する治療指針」,「副腎腫瘍ガイドラインの詳細解説」,「一側反回神経麻痺患者への甲状腺手術におけるアプローチと工夫点」を,パネルディスカッションは「専門医制度機構における内分泌外科専門医制度の現況と将来」,「専攻医教育の実際」,「WSI(Whole slide image)でみる甲状腺腫瘍の診断」とさせていただきました。ビデオシンポジウムは甲状腺と副腎疾患に対してのここまでの症例に応用(経験に基づいた限界と展望)と題して議論願いました。特別企画としては皆様もご存じのように,日本内分泌外科学会と日本甲状腺外科学会は2018年に発展的統合を遂げ,一般社団法人日本内分泌外科学会となりましたことから「旧日本甲状腺外科学会学術大会について」と題して,甲状腺外科学会の各理事長経験者の先生方に経験をお話しいただきました。また「女性医師の外科領域選択における問題点と課題」と「濾胞性腫瘍に対する画像診断の工夫と追加補助診断」を行いました。教育講演として最近ますます甲状腺癌でも知識を必要とされてきたゲノム医療についてのご講演をお願いいたしました。ランチョンセミナー4題,イブニングセミナー1題と協賛いただいた各社に深く感謝申し上げます。
本特集1では2つの企画「女性医師の外科領域選択における問題点と課題」および「一側反回神経麻痺患者におけるアプローチと工夫点」それぞれで,会長の独断でお二人の先生方に寄稿をお願いいたしました。御快諾いただきました先生方に感謝申し上げます。
最後になりましたが,完全WEBで皆様と直接お会いできず,誠に残念な形になりましたが,皆様のご参加,熱心なご討議のおかげで盛会裏に終えられましたことを,深く感謝いたします。