日本国際観光学会論文集
Online ISSN : 2433-2976
Social Media for International Inbound Tourism in Japan : A Research Model for Finding Effective eWOM Mediums
Eric Hawkinson
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2013 年 20 巻 p. 41-48

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抄録
旅行を計画している者にとって、他の旅行者がインターネット上に発信したコンテンツは、行き先や宿泊先等の選択を助ける情報として重要である。本研究では、日本の観光事業者がオンライン上で自らのサービスを宣伝するために使っているソーシャルメディアと、中国・韓国・アメリカ3カ国からの日本への旅行者が旅行計画時ソーシャルメディアを活用する場合、インターネット上の「口コミ」(eWOM)がどのように流れるかを確認する調査モデルを構築した。その結果、日本の観光事業者がオンライン上で自らのサービスを宣伝するために使っているソーシャルメディアと、日本への旅行を計画するためにインターネット上の「口コミ」情報を探している潜在的な外国人旅行者が使っているそれとの間には、縮小しつつあるが大きなミスマッチが存在していることが明らかになった。また、上記の3カ国全てに共通する顕著な単一のネットメディアが、まだ存在しないことも明らかになった。更に、日本の観光に関するインターネット上の「口コミ」情報を国際的なマーケットに容易に出すことのできる最も効果的なネットメディアを確認する手法を、この研究過程において構築することができた。
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© 2013 日本国際観光学会
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