北海道・幌延地域の深部地下水における酸化還元電位の測定値を整理し,その測定および熱力学的解釈における不確かさの評価方法を検討した。地下研究施設の坑道より掘削されたボーリング孔を利用して測定された地下水の酸化還元電位はおおむね-250~-100mVの範囲にあり,経時変化を示すものの,坑道掘削による影響は直接的には及んでいないことが示唆された。地下水の酸化還元状態はSO42-/ FeS2,SO42-/HS-およびCO2(aq)/CH4(aq)の酸化還元反応に支配されており,その平衡電位との比較から,Eh測定値の不確かさを±50 mV と設定することが適切であると考えられた。