越後平野の新潟市周辺では,1950年代後半に臨港部において浸水被害が広がった。その原因は,水溶性天然ガス開発による地下水揚水にあるとみられていたが,原因論争が続き科学技術庁資源調査会による結論が出たのは1960年になってのことである。この間に,新潟市坂井輪地区で1年間に53.7 cmの沈下が観測されるなど,地盤沈下は深刻化する。地下水採取の規制については,1959年以降に制限や停止が段階的に進められ,1973年には地下水の地上排水が全面的に停止される。これによって,新潟市周辺の地盤沈下は沈静化した。 新潟市,長岡市,水溶性天然ガス,地盤沈下,地下水採取規制