抄録
零価の鉄を用いた透過性地下水浄化壁の設計手法を確立するために.鉄粉の配合比を変えたカラム試験を実施し.透過性地下水浄化壁の浄化効果予測モデルを作成した.このモデルでは.鉄粉が酸化することによって鉄粉の表面に少しずつ酸化被膜が形成されて反応速度が減少し.鉄粉表面全体が酸化被膜で覆われた状態になると.酸化被膜を介して電子の受け渡しをするため.一定の反応速度になると想定している.本モデルを用いた解析結果は.カラム試験結果と合致するものであった.また.浄化壁の耐久性についてのモデル化として.鉄粉の腐食による表面積の減少により反応速度が低下するものとした.浄化壁を設計する際にはカラム試験を実施してパラメータを同定することにより本モデルの使用は有効である.