老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
原著
高齢慢性心不全患者のセルフケア評価尺度の開発
大林 実菜百瀬 由美子
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2016 年 21 巻 1 号 p. 10-18

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抄録

 本研究の目的は,高齢慢性心不全患者のセルフケア状況を評価できる尺度を開発し,尺度の信頼性,妥当性を検討することである.作成した尺度原案について,慢性心不全看護認定看護師への質問紙調査とプレテストを実施し,その後,高齢慢性心不全患者340人を対象に質問紙調査を行い,尺度の信頼性・妥当性を検討した.その結果,本尺度は30項目4因子構造となり,第Ⅰ因子は「必要な知識と実践」,第Ⅱ因子は「生活のなかで獲得される管理の習慣化と継続」,第Ⅲ因子は「身体徴候の変化に対する認識と対応」,第Ⅳ因子は「自ら獲得する支援体制」と命名した.尺度全体のクロンバックα係数は0.84,下位尺度は0.55~0.80であった.本尺度と相関があると想定されたSCAQ,Self-care confidenceとの間に有意な正の相関を認めた.開発した尺度は,内的整合性,構成概念妥当性がある程度確認された尺度であり,高齢者のセルフケア支援への活用可能性が示唆された.

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