本研究は,軽症脳梗塞の高齢者を対象に,再発という望ましくない,不確実な出来事に対する主観的な意味づけを測定する尺度を開発し,信頼性と妥当性を検証することを目的とした.先行研究とパイロットスタディから「再発に関するリスク認知尺度」および「再発に関する楽観性尺度」を作成し,入院中の軽症脳梗塞の高齢者101人を対象に無記名質問紙調査を実施した.項目分析,探索的因子分析の結果,「再発に関するリスク認知尺度」3因子12項目,「再発に関する楽観性尺度」3因子10項目が抽出された.「再発に関するリスク認知尺度」のCronbachのα係数は .88,「再発に関する楽観性尺度」のCronbachのα係数は .81,再テストによる級内相関係数は「再発に関するリスク認知尺度」は .85,「再発に関する楽観性尺度」は .48であった.基準関連妥当性の相関係数は「再発に関するリスク認知尺度」は .60,「再発に関する楽観性尺度」は- .38であった.以上より,2つの尺度は信頼性および妥当性が確認された.