老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
資料
老人看護専門看護師または認知症看護認定看護師が勤務する医療機関で行われたコロナ禍での院内デイケア
中込 沙織出貝 裕子成澤 健徳永 しほ大塚 眞理子
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 30 巻 1 号 p. 82-89

詳細
抄録

目的:老人看護専門看護師(以下,GCNS)または認知症看護認定看護師(以下,DCN)が勤務する医療機関で提供されている院内デイケアの実施方法および,コロナ禍を経験しながら継続している施設の特徴と感染予防対策のために生じた変化を記述し,院内デイケアを継続的に提供するための示唆を得ることである.方法:GCNSまたはDCNが勤務する医療機関1,101病院を対象にWeb調査を実施し,コロナ禍での実施群と中止群に分けて比較した.結果:有効回答率24.8%.コロナ禍では38か所(14%)の医療機関で実施されていた.院内デイケアの目的として実施群では,「BPSD・せん妄予防と改善」が中止群よりも有意に多かった.コロナ禍での工夫として,参加患者人数の縮小,プログラムの変更,職員数を減らすなどをして実施していた.考察:コロナ禍の多様な制約を受ける入院生活で,GCNSやDCNは院内デイケアの継続・中止の検討をしながら,認知症高齢患者によりよいケアを行うために柔軟に活動していた.院内デイケアは,認知症高齢患者の意欲低下やBPSD悪化予防および孤立感覚への対応などの患者ニーズからぶれない実施が,継続的な運営に必要であることが示唆された.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人日本老年看護学会 掲載内容の無断転載を禁じます
前の記事 次の記事
feedback
Top