抄録
本稿では、ギフテッドの概念的特質とそれに基づく教育支援の特徴について、米国におけるギフテッド教育の歴史的展開をもとに検討した。米国では 20 世紀初頭の知能検査の導入を契機に、高 IQ 児を対象としたギフテッド教育が形成されたが、その後の心理学の進展に伴い、才能の多元性や潜在性が重視されるようになった。また、2E 概念も徐々に拡大されており、それに合わせて子どもの学習面・行動面・社会情緒面を統合的に支援する包括的モデルが開発されている。日本においても「ギフテッド」や「2E」というラベリングにこだわることなく、多様な子ども達の教育ニーズに応じた柔軟な支援体制の構築が求められる。