2022 年 3 巻 suppl.-1 号 p. 11-17
京都府では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において,特に自宅療養となりやすく,悪化リスクの高い高齢者を主な対象に在宅医療の提供を開始した.その際に重要な役割を 担ったのが看護師によるコーディネーターである.コーディネーターは訪問看護認定看護師が担当した.業務内容は,①患者受入と初回訪問日の調整,②初回訪問同行,③介入中のサービス調整,④隔離解除後のサービス調整,⑤隔離解除後のケア,⑥行政との情報共有,⑦ COVID-19 に関する知識の普及とケア,と多岐にわたったが,これにより COVID-19 に対する在宅医療が円滑に行うことができた.看護師によるコーディネート業務は COVID-19 における在宅医療・介護提供における重要な鍵となる可能性が示唆された.