日本在宅医療連合学会誌
Online ISSN : 2435-4007
活動報告
臨床工学技士による在宅医療機器アラーム遠隔通知装置の製品開発
片岡 怜 篠崎 忠生和多田 雅哉
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 5 巻 1 号 p. 44-47

詳細
抄録

人工呼吸器などの医療機器を使用している医療的ケア児は増加傾向である.しかし,その支援する医療・福祉サービスは高齢者と比べて少なく,医療的ケア児の在宅生活を支える介護者の負担は大きい.そのような背景から,少しでも介護者の負担軽減となるよう,人工呼吸器や生体情報モニタのアラーム発生を検知し,その内容をスマートフォンに通知する製品を発案した.医工連携によるプロジェクトを立ち上げ,臨床工学技士と開発企業,デザイン企業,産学連携コーディネーターが共同した結果,製品化に成功した.本事例のように,医療機器の専門である臨床工学技士が在宅領域に携わることで,将来の在宅医療に貢献できると考えられた.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人日本在宅医療連合学会
前の記事
feedback
Top