ケアマネジャー829名を対象に,心不全の知識や居宅介護支援における取り組みの実態についてアンケート調査を行った.心不全による体調変化の確認方法や緊急度,原因疾患に関する質問の正答率は66.5±16.4%(平均値±SD)であった.心不全を意識した対応では,「原因疾患の病状,ステージの把握」,「循環器病のある高齢者での心不全発症への警戒」,「ケアプランの心不全症状のチェックの有無」,「心不全徴候のある時の介護事業所との連携」,「心不全の利用者への血圧や体重測定の指導」について状況を尋ねた.介護現場から高齢者の日常の健康状態の変化への気づきを促すことは,心不全発症予防につながりうると考えられる.