高等教育研究
Online ISSN : 2434-2343
特集 高等教育研究の制度化と課題
教育社会学における高等教育研究
加野 芳正
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2013 年 16 巻 p. 27-45

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抄録

 教育社会学は日本の高等教育研究をリードしてきた.教育社会学は,教育機会,進学,学歴,階層,社会移動,社会的不平等といった社会学の重要なトピックと関連させ,高等教育の研究を進めて自己の地位を確立した.バブル経済崩壊後の日本経済は低迷を続け,その打開策の一つを,大学の研究開発や人材養成に求めるようになった.また,市場化やIT技術の進展も大学を動かす力となり,1990年以降は,大学改革の20年となった.このことが高等教育研究の必要性を高め,大学の研究や運営・実践のためのセンターが数多く設置された.その結果として,高等教育の社会学的研究は研究者の厚みを増し,新しい段階に突入した.半面で,研究が政策科学や技術知へと偏りを見せており,その点で問題も内包している.

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© 2013 日本高等教育学会
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