日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携
Online ISSN : 2434-4842
Print ISSN : 1883-6380
チームケア学部間専門職連携教育の評価とプログラムの 発展への可能性
樋口 キヱ子剱持 貴史小島 優子木戸 美佐子
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2021 年 14 巻 1 号 p. 2-11

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抄録

【研究目的】チームケア入門Ⅱの自己評価と学びを明らかにし,学部間専門職連携教育プログラムにおける看護学部の発展への可能性を検討する。 【研究方法】 「チームケア入門Ⅱ」を受講した看護学部生83名の受講前後の「専門職連携教育自己評価」とワークシートの「学び」の記述を分析した。 【研究結果】演習後全ての項目が,前より後が上昇した。前・後で上昇幅が高いのは項目8,前・後共に評価が低いのは項目1である。「学び」の記述は154コード,18サブカテゴリ,7【カテゴリ】で構成,【職種間の相互理解と尊重】35件【多様な側面での対象把握】24件の順である。 【結論】自己評価で【職種間の相互理解と尊重】の上昇,「学び」の特徴『相互理解と相手の尊重』,を得た。本結果は『ケアすることの基本』や本学の建学の精神『仁』に関連することが示唆された。評価を重ね,学内外教員間連携の組織化により,カリキュラム改正に相応したプログラムに繋がる。

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