福祉のまちづくり研究
Online ISSN : 2189-891X
Print ISSN : 1345-8973
認知症グループホ一ムの日常生活における利用者の行為と表情に関する試行的研究 : リアルタイム笑顔度測定技術を用いて
宮崎 崇文三浦 研
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 17 巻 1 号 p. A31-A39

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抄録

本研究では、対象者の表情と幸福時のモデル表情の近似の割合を1〜100%のSmile Index(SI)として数値化する表情測定技術を用いた行動観察調査を、2日間、認知症グループホームにおいて実施し、以下の知見を得た。1)「会話」、会話を伴う「家事行為」「視聴」「食事」において高いSIが測定され、利用者の表情は会話の有無の影響を強く受けること、2)「家事行為」「視聴」「食事」は、会話を伴う割合の高い順に、高いSIが測定されたこと、3)「家事行為」中の会話は、重度の利用者においても一定の回数が観察され、ADLによらない利用者間の交流の機会となっていること。

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