福祉のまちづくり研究
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非閉じこもり高齢者の身体的健康感、公共交通機関の利用状況、街づくりへの要望の関連性
石橋 裕橋本 美芽長野 博一
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2015 年 17 巻 1 号 p. A21-A30

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抄録

本研究では、非閉じこもり高齢者の身体的健康感、公共交通手段の利用状況、街づくりへの要望の関連性を検討した。対象は、東京都荒川区に在住する12O1名の非閉じこもりこもり高齢者で、SF-8の身体的健康感の得点を元に非階層性クラスター分析で2群に分類し、両群間の公共交通機関の利用状況、街づくりへの要望を比較した。その結果、JR東日本や東京地下鉄の利用は高健康度群と有意な関連性があること、ベンチ数増加の要望は低健康度群と有意な関連性があることが認められた。本研究により、鉄道の利用状況とベンチの設置を望む声は身体的健康感と関連することが明らかとなった。

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