2021 年 22 巻 Paper 号 p. 23-34
超高齢社会時代の日本では、高齢者が健康で自立した日常生活を送れるよう外出しやすい環境を整えていく必要がある。特に緩やかに都市の集約化が進む中で、郊外住宅地の高齢者の外出維持が課題である。本研究では、郊外住宅地に住む高齢者の外出実態を把握し、それを維持する地域戦略を検討した。調査結果から、対象者の外出タイプを4類型に分類し、各タイプの外出行動の構造、範囲、及び手段を分析した。その結果、各要素が相互に関連し、タイプ固有の特徴が形成され、タイプに応じた地域戦略の必要性が明らかとなった。また、その実現手法は、ミクロな環境改善やサービス改善、及び日常的な社会的交流活動の形成が有用であることが示唆された。