福祉のまちづくり研究
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旅客通路に設置される誘導サインの視認性評価による設置条件に関する研究
太田 耕介江守 央佐田 達典
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2021 年 22 巻 Paper 号 p. 35-46

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抄録

近年、ターミナル駅を中心として、サインに関するガイドラインの策定は活発であるが、サインの設置条件が不明瞭であることや、通常経路とバリアフリー経路のサイン計画が同質と扱われていることに疑問が残る。これまで、サインを対象とした研究において、定量的な視認性を明らかとし、設置条件について考察した事例はない。そこで、本研究は仮想空間にて3種のサイン(吊り下げ型・壁型・路面型)の視認性を評価し、設置条件について言及した。視認性をサインごとに比較した結果、ターミナル駅に相当する混雑が頻繁に生じる空間では、吊り下げ型サインを主とした誘導体系を構築することが望ましく、路面型サインの設置は推奨できない等の結果を示した。

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