直接面接による半構造化インタビューを用いて、大都市に居住する要支援認定独居高齢者の買い物行動の実態把握を行い、以下の結果を得た。結果:1)買い物施設へ物理的にアクセスが可能でも、商品を探し出したり運ぶのが難しいことがあり、買い物ニーズの実際の充足に配慮する必要がある。2)心身機能の低下による買い物ニーズ・意欲の減少や、身体的な姿勢が見苦しく感じ、外出に抵抗を感じる場合があった一方、外出に困難があるが買い物を通じて他者を助けようとする意欲があり、意欲充足への配慮が求められる。3)要支援高齢者特有のニーズの発生により、自力での対応には限界があり、きめ細かい適切な支援が求められる。また、4)追加的目的の買い物行動において、支援を受けることを遠慮しており、そのためらいを抑えることや、同伴での外出の難しさに対し、本人や周囲の補助器具への理解が必要である。