本研究の目的は、知的障害・発達障害のある子どもやその家族が感じる住宅内の音の問題を明らかにし、住環境改善のための基礎資料としてまとめることである。知的障害・発達障害のある子どもを持つ1,405人の保護者にアンケート調査を実施した。その結果、約6割の子どもに嫌いな音があり、具体的には「掃除機・ドライヤーの音」「外を走るバイク・車の音」が上位を占めた。「幼児・小学生」では、知的障害の重さに関わらず「掃除機・ドライヤーの音」がもっとも苦手であり、「中学・高校生」で知的障害が重度の群では、「外を走るバイク・車の音」、軽度の群では、「雷の音」が嫌いである割合が高くみられた。また、家族が困っている音では子どもの年代や障害の重さに関わらず、子どもの「大きな声・奇声」「飛び跳ねる・走り回る音」が上位を占めた。