2026 年 28 巻 Paper 号 p. 1-12
この研究は、地域交流活動において「人々が集まることの意義」を明らかにする研究の一環として、コロナ禍によって人々の交流が制限された期間において、地域住民による自発的な交流活動を対象に休止から再開までのプロセスを分析したものである。筆者は、主として高齢者が自宅を地域住民に開放して行う交流活動である東京都世田谷区の「地域共生のいえ」のオーナーを対象に、コロナ禍での行動と意識変化を時系列で追跡した。その結果、感染すると重症化リスクが高い高齢者でさえも多くが活動を再開し、オンラインによる代替活動がほとんど行われなかったなどの事実を見出し、集合対面交流こそが地域交流活動にとって本質的であることを明らかにした。