日本大学大学院
2022 年 24 巻 2 号 p. 91-98
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近年ではWebを中心に,「うれC」や「かわE」など,言うならば「送りアルファベット」のように,語の一部をアルファベットに変えた特殊な書き方も現れている.これらは,一般的なローマ字の用い方から逸脱したものであり,従来の交ぜ書きや当て字,送り仮名とも異なるものである.そこで,本稿では,主として形容詞に見られるアルファベット交じりのそうした表記語を取り上げ,その表現効果を考察するとともに,ことば遊びにおけるスキーマ化や事例化などの認知的な枠組みを援用し,こうした表記法が生じる過程について考究した.
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