本研究は,中国の大学における日本語専攻学習者が教室外においてオンラインリソースを活用し,自律的に日本語を学ぶプロセスを明らかにすることを目的とする.1~4年生の計30名にインタビューを行い,M-GTAを用いて分析し,そのプロセスを三つの段階に整理した.学習者は,初期段階【知識の蓄積および関心の喚起】では,基礎的な知識の習得や娯楽的な接触を通して,日本語や日本文化への関心を高めた.第二段階【学習の進展およびモチベーションの維持】では,日本語能力試験の合格を目標として,体系的な学習および計画的な聴解・読解訓練を継続し,オンラインリソースの活用で学習のモチベーションを維持した.第三段階【学習の深化および応用】では,専門的な知識の習得や日本語の実践的な応用に重点を置き,日本語の運用能力の向上を図った.これらの過程を通じて学習者の自律性が育まれ,オンラインリソースの活用が自律学習を支える上で有効な手段であることが明らかとなった.