2025 年 32 巻 4 号 p. 267-272
現場での困りごとや課題に対して、好事例をどのように活用できるだろうか。また、解決につながる一歩を踏み出し、好事例にしていくためには何が必要なのだろうか。本企画では、好事例を活用してより良い環境づくりに活かすアプローチとして、「参加型職場環境改善」と「ポジティブ・ディビアンス」を題材として、本学会初の試みである鼎談を開催した。最初の一歩の踏み出し方、専門家の関与と役割、実践哲学などについて、お互いに質問し合いながら議論を深めた。そして、小さなこと、出来ることからから着手すること、現場の人が中心となる参加型アプローチを取ること、専門職は全体の動きを促しながら見守る姿勢をとること、という共通点が見出された。さらに、事例の積み重ねにより環境を作る、行動をよく観察して小さな逸脱に気づく、などの各アプローチ特有の工夫についても知見を共有した。