日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2007年度年会
セッションID: K8-P03
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K8:記載鉱物学
北海道手稲鉱山産クラウト石について
*島倉 広至三浦 裕行浜根 大輔
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キーワード: クラウト石, 手稲鉱山
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抄録
札幌市手稲区にある手稲鉱山より,我が国初産のクラウト石が確認されたので,その産状,化学組成等について報告する. 本鉱物が含まれる鉱石は石英と,それを覆うコロフォーム状の菱マンガン鉱を主体とし,内部に1~2mm程度の自然砒・鶏冠石と毛鉱状の輝安鉱を含む.鶏冠石と隣接している菱マンガン鉱を源鉱物として100~500μm程度のクラウト石・ガイガー石が産する. WDSを用いた定量分析によると手稲鉱山産クラウト石の組成(wt.%)はMnO 33.2%, As2O5 54.2% であり,理想式MnAsO3(OH)(H2O)の値MnO 33.33% , As2O5 53.99% と極めてよく一致した.
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© 2007 日本鉱物科学会
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