日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2010年年会
セッションID: R5-P23
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R5:岩石・鉱物・鉱床一般
オマーンオフィオライト底部かんらん岩;スラブ直上マントルの アナログ?
石丸 聡子*荒井 章司
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抄録

オフィオライト底部かんらん岩には,メタモルフィックソールから様々な流体が付加すると考えられ,沈み込み帯マントルのアナログたり得る.オマーンオフィオライト底部のかんらん岩について検討した.蛇紋岩化はソール直上では完全であるが、上位では比較的低くなる。ハルツバーガイト、レールゾライトが卓越する。かんらん石のFo値は90.7-92.5、スピネルのCr#は0.2-0.6である。再結晶した輝石類のAl2O3が非常に低い(1 wt%以下)。また、ホルンブレンドを普遍的に含む。これらから、ソールからの水に富む流体の付加を伴う、低温の変成作用を被っていることが判明した。

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