日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T8-05
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T8:モホ点描 – 超深部掘削計画で何がみえてくるのか?
モホの岩石学的イメージング:海洋底そして日本列島
*荒井 章司
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抄録

日本列島および海洋底のモホを岩石学的に点描する。前者は捕獲岩、後者は現在の海洋底およびオマーンなどのオフィオライトからの情報から推定する。東北日本弧では角閃岩、グラニュライトよりなる下部地殻、ハルツバーガイト~レールゾライトよりなる最上部マントルの間に、輝石-ホルンブレンド岩よりなるモホ遷移帯が存在する。西南日本弧では、かんらん岩とグラニュライトの間にスピネル・ウェブステライトよりなる遷移帯が存在する。これらは若い集積岩の付加により様々に改変されている。海洋底ではハルツバーガイトよりなる最上部マントルがダナイト+ウェールライト+ガブロバンドよりなるモホ遷移帯を経て層状ガブロよりなる下部地殻となる。この構造は後期貫入岩類により様々に改変される。

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