日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T8-08
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T8:モホ点描 – 超深部掘削計画で何がみえてくるのか?
海洋モホ面でのレオロジー的不連続性
*片山 郁夫東 真太郎武藤 潤
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抄録

モホ面は地震学的な不連続面として検出され,それは地殻-マントル境界での化学的(物質的)不連続性に起因している。では,モホ面は力学的にも不連続性をもつのだろうか?一般に大陸モホ面は,地温勾配が高くまたモホ面がやや深部に位置するため,延性的に振る舞い力学的に不連続である可能性が示唆されている(Burgmann & Dresen, 2008)。一方,海洋モホ面は,その深度が浅く海嶺から離れると地温勾配が低くなるため,脆性的に振る舞い力学的に連続であると考えられている(Kohlstedt et al. 1995)。しかし,地震波観測データやオフィオライトの調査から,海洋モホ面でも岩石が延性的に変形した証拠が報告されている。そこで,本研究では岩石のレオロジー特性に関する最新のデータを用い,海洋モホ面でのレオロジー構造を検証する。

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© 2011 日本鉱物科学会
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