日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T8-12
会議情報
T8:モホ点描 – 超深部掘削計画で何がみえてくるのか?
高速拡大中央海嶺下の電気伝導度構造
*馬場 聖至Chave AlanEvans RobTarits PascalHirth GregMackie Randall
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

東太平洋海膨の南緯17度および15度45分の拡大軸下上部マントルの電気伝導度構造について紹介する。海底マグネトテルリック法によって得られたデータを、電気伝導度の異方性を考慮した2次元インバージョン法により解析した。南緯17度の拡大軸下では、鉛直方向にのびた高電気伝導度異常がイメージされた。しかも電気伝導度の値は拡大軸に平行、直交な方向よりも鉛直方向により高く、メルトが鉛直方向によく連結していることを示唆する。一方南緯15度45分の拡大軸下では、顕著な高電気伝導度異常はイメージングされなかった。これは、部分溶融量が少なく連結していないか、またはメルトの生成・噴出が間欠的であることを示しているのかもしれない。

著者関連情報
© 2011 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top