JAXAでは2010年に月惑星探査用ペネトレータを完成させた。これは2回のQT試験で認定された。宇宙で使われるペネトレータを地球で使う場合は、沢山の条件が緩和されるので、適用は容易であり、ペネトレータは外部構造体で覆われた内部機器も樹脂でポッティング保護されているという特徴から、深海底で使う場合にも水漏れ等の問題はクリアできる。搭載機器類は宇宙用よりも条件が緩和されるので、多種多様なものから選択できると思われる。 ペネトレータはそれ自体で電源等を持ち、自立した受動的観測ステーションとして機能するのみならず、能動的な機能も持つことができる。これらを組み合わせたり、多数を展開してネットワークを構成することで、従来不可能であった観測が実現できるものと思われる。ボアホールを利用することで多様な深さ方向の情報収集も可能となる。