日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T2-02
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T2:月の地質探査と地球物理探査:アポロからセレーネ2まで
SELENE-2ミッションで目指す月高地地殻探査の目的と観測機器
*大竹 真紀子大嶽 久志本田 親寿佐伯 和人杉原 孝充諸田 智克
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抄録
我々はSELENE-2ミッションにおいてクレータ中央丘の近くに着陸して高地地殻の探査を行うことを提案している。本探査においては、高地地殻物質の鉱物量比や結晶粒子サイズを測定、また斜長石とマフィック鉱物の配置や境界形状等岩石組織を観察することにより地殻形成過程(斜長岩成長過程、条件)を理解し、またMOから直接固化したと考えられる地殻中の斜長石の粒子サイズや斜長石とマフィック鉱物の化学組成(Mg#等)を調べることにより、斜長石が形成された時点でのMOの組成推定を目指す。 これら目的の達成に向け、高地地殻岩石の表面を研磨後に岩石組織を観測するため、岩石研磨部と空間分解能の高い(20 micron/pixel)マルチバンドのマクロ分光カメラからなる観測機器の提案も行っている。
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© 2011 日本鉱物科学会
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