日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2012年年会
セッションID: R6-P05
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R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
栃木県北部,高原火山における単成火山群の岩石学的研究
*田島 義之荒川 洋二池端 慶金井 啓通
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抄録
高原火山は東北本州弧南部の火山フロント上に位置する第四紀成層火山である.一方,高原火山本体に付随し,西北西‐東南東方向に走る断裂帯上には単成火山群が形成されており,これらの火山は高原火山本体の複成火山とはマグマの生成過程が異なることが推定されている.しかし,これらの単成火山群に焦点をあてた岩石学的な研究は充分に行われていない.従って本研究では,これらの単成火山群に焦点をあて,それらを形成したマグマ生成過程及び高原火山本体の複成火山との関連性を解明するため,詳細な顕微鏡観察及びEPMAによる鉱物化学組成分析を行った.その結果から,これまでこれらの単成火山群は高原火山本体の複成火山とは別の特徴を持つ活動で形成されたと推定されていたが,成因的な視点からは富士山溶岩ドームを除くと多くが複成火山を形成したマグマと密接な関係があることが推定された.
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© 2012 日本鉱物科学会
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