抄録
シャンタイ地塊/シブマス地塊境界に相当する可能性のある,中国南西部雲南省・ヌージャン地域,ミャンマー中央部–北部・モゴック帯およびタイ西部・インタノン帯に分布する変成岩の解析結果を報告する.各地域ともに低温高圧型の変成作用を被っていると考えられる.モナザイトEPMA年代より,ヌージャン地域およびインタノン帯は,200–210 Maに主要な変成作用を被っていると考えられる.一方,モゴック帯は,50 Maより若い年代を示し,インド亜大陸の衝突に関連する.変成年代測定の結果に基づくと,ヌージャン地域はインタノン帯に連続する可能性が高い.