日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2012年年会
セッションID: R1-08
会議情報

R1:鉱物記載・分析評価
福岡県長垂産Li-tourmaline及びmicaの化学組成
*白勢 洋平上原 誠一郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

tourmalineは幅広い化学組成を持ち、その組成変化を調べることでペグマタイト形成時における組成の発展を知ることができる (Jolliff et al., 1986)。本邦からはLiペグマタイトが報告されているが、Li-tourmlaineの詳細な鉱物学的研究はなされていない。本研究では福岡県長垂ペグマタイトから産するtourmalineを5つのタイプにわけ、分析を行った。各タイプは組成が異なり、Al、LiとFeの置換が生じていた。鉱物種としてはelbaite、fluor-elbaite、rossmanite、schorl、fluor-schorlからなる。ほとんどのタイプが結晶の外側がAl、Liに富んでいたが、内側がAl、Liに富み、外側がFe、Mnに富むものもあった。桃色タイプは結晶の一部をmicaに置換されており、置換したmicaはmuscovite組成のものが多い。

著者関連情報
© 2012 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top